上なるもの、下なるもの

Book title: 

UNIVERSE

Book size: 

Tao

Pages: 

2012

Binding: 

J

それは、
誰かが書き残した言葉なのか。

それとも、
人が言葉を持つ以前から
すでに刻まれていたものなのか。

上なるものは、下なるものの如く。
下なるものは、上なるものの如し。

天と地。
光と闇。
宇宙と人。

離れて見えるものは、
ほんとうに二つなのだろうか。

外なる宇宙を遡れば、
いつしか内なる宇宙へ辿り着き、

深く内へ降りてゆけば、
そこには果てのない天がひらく。

エメラルドの石板に刻まれたという
わずかな言葉は、

何かを説明するためではなく、
ある扉の所在を隠すために残された暗号
だったのかもしれない。

読む者には、ただの言葉。

知る者には、法則。

そして、その門を越えた者には――
もはや言葉すら必要ない。

上と下がひとつになり、
内と外の境が消えたとき、

探していた秘密が
どこにも隠されていなかったことを知る。

石板に刻まれていたのは、
宇宙の秘密だったのか。

それとも、

あなた自身のことだったのか。

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上なるもの、下なるもの